流産について。

流産・・・ 悲しいことです。
私は流産したことがないので、
流産された方のつらさを
心から理解することはできないかもしれませんが、
全妊娠の中で流産する確率は15%と高く、
原因はお母さんにあるのではなく、
「受精卵自体が育たないものであったのであろう。」と言われています。

ある方の、エピソードを1つ書かせていただきます。
その方は、流産を繰り返す疾患でしたが、
治療を受けて無事に元気なお子さんを授かりました。

そして、私が以前勤めていた助産院に
おっぱいマッサージに来られていました。
子供さんが1歳になられたころ
しばらくぶりに来られて
「お久しぶりですね。」
と、お声をかけたところ
「実は、第2子を妊娠して、でも流産したんです。」と。

そうだったんですね。

その方は、第1子を治療して妊娠しているので
「まさか、自然に妊娠できるなんて。」
と喜ばれたそうです。
ところが、すぐに出血して
しばらく安静のために入院されました。

その時、上のお子さんをどなたかに預けなければなりません。
そこで、その方は、隣に住む義父母に預けました。
義父母とは隣に住みながらも
何年も全く付き合いをしていなかったそうです。
というのは、なかなか赤ちゃんができないのを
「嫁のせいだ。」
と言われたことがあったからだそうです。

でも、第2子の妊娠を継続させたかったので
上のお子さんを義父母に預け
ご自身は入院されました。
結局、赤ちゃんは流産されたのですが
その方が
「赤ちゃんは、私におじいちゃん・おばあちゃんと
仲直りするチャンスをくれたんですね。」
と、涙ながらにお話ししてくれました。

その話を聞いて、私は鳥肌が立ちました。

そうかぁ、すごいなぁ。

赤ちゃんもだけど、それに気づいたお母さんも。

人生に、無駄なことはないんですね。

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